症例10 野球選手の両肩の痛み
20代 男性 両肩の痛み
症状
社会人で野球をやっていて1ヶ月前から両肩が痛くなってきた。
急に痛くなったわけではなく、徐々に痛くなった。
整形外科で診てもらった結果、骨などには特に異常なし。
その整形外科で肩の運動療法などをしたがあまり効果がなかったため当院に来院された。
その他の症状で腰痛や左足首の捻挫などがある。
使用したツボ
脳戸 完骨 京門 照海 申脈 太陽 合谷 列缺
治療内容
触診してみると頚椎2番〜7番まで圧痛があり、僧帽筋、胸鎖乳突筋にも圧痛がある。
肩を触診してみると肩の前方に圧痛がある。
腰痛もあるので腰周辺を触診してみたところ腰方形筋に圧痛がある。
最初にうつ伏せで脳戸、京門、完骨に刺鍼して頚椎と、僧帽筋、胸鎖乳突筋の圧痛を取り除き、照海、申脈で腰方形筋の圧痛を取り除いた。
15分置鍼したあと腰や肩を動かしてみたところ、肩の痛みは半分、腰痛はほとんどないと言った。
肩の前方にまだ圧痛は残っていたので太陽、合谷、列缺に刺鍼して圧痛を取り除いた。
初診はここで終了した。
その後は来院してないがこの患者さんの紹介で来院した患者さんがあの1回で肩の痛みは治ったと言っていた。
肩の痛みはや腕の痛みは、首の筋肉の張りやコリが関係していることが多く、これらを取り除くような治療を行うと症状が軽減することが多くある。
首の張りやコリを取り除いた結果、肩の痛みが早期に改善した症例である。