症例3 左肩の痛み
症例3 20代後半 男性
左肩が痛くなり、肩が上がらなくなってしまった症例。
症状
左肩が急に痛くなり、上がらなくなってしまったため当院に来院した。
肩の屈曲動作は上がるが少し痛く、外転動作は痛くてあまり上がらない。
随伴症状 首のコリ 肩のコリ 足のむくみ 頭痛
使用したツボ
脳戸 L完骨 L京門 L帯脈
印堂 L太陽 R太衝 L公孫 L合谷
治療内容 経過
触診してみると左肩の周辺に圧痛があり、特に肩の前方の圧痛が強かった。
他にも、C3~T8の華佗穴の圧痛や広背筋、肋間筋、棘下筋、胸鎖乳突筋などに圧痛があった。
そこで脳戸に刺鍼して督脈上の圧痛を取り、京門で胸鎖乳突筋や棘下筋、広背筋の圧痛を取り、完骨と帯脈で肋間筋の圧痛を取った。
この後10分ほど置鍼して肩の動作をさせてみたところ痛みは10~6程度になった。あまり変わらなかったため仰向けにしてお腹を中心にみて治療した。
お腹を触診してみると全体的にほとんど圧痛があり、左胸鎖乳突筋や左肩前方の圧痛もまだあった。
そこで印堂で任脈上の圧痛を取り、それ以外の圧痛を太衝と公孫で取った。
胸鎖乳突筋と肩の前方の圧痛は太陽と合谷で取った。
その後肩の動作をさせてみると可動域は改善して、痛みは10~3になった。
これで初診の治療を終了した。
2回目の治療は仰向けから治療を開始して、お腹、首、肩の前方を中心に触診して圧痛を見つけて、印堂、太衝、公孫、太陽、合谷、に刺鍼して15分間置鍼した。
圧痛も大幅に減り、肩の痛みも10~1になり、2回目の治療を終了した。
3回目の治療は2週間後になってしまったが少し痛む程度であまり気にならなくなっていた。
今度は横向きで治療して、完骨、京門、帯脈に刺鍼した。
結果、肩の動作、痛みは改善した。
その後も肩こりや首コリの症状で来院しており、首のコリや肩のコリも良くなっている。肩の痛みもないと言っている。